原田マハ『本日は、お日柄もよく』あらすじ・感想
今回は、私の大好きな作家・原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』をご紹介したいと思います!
1.原田マハさんって?
私の大好きな作家さんの一人、原田マハさん。
こちらの記事に原田マハさんについて詳しく書いておりますので、
興味のある方はご一読ください^^
2.『本日は、お日柄もよく』について
まずは、『本日は、お日柄もよく』のあらすじをご紹介。
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみの厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。(同書裏表紙より抜粋)
芸術作品がテーマの小説を書かれている原田マハさんですが、
今回ご紹介する作品のは、なんと「スピーチライター」のお話。
日本では耳馴染みのない職業ですが、
欧米では一般的?というか、社会的な地位を担っている職業のようです。
代表的な例でいうと、
"Yes,we can!"に代表されるように、
聴衆に向けて印象的なスピーチをすることで有名です。
その裏では有能なスピーチライターがいらっしゃったことも事実です。
人に想いを伝えるには、
伝え方が重要ですよね。
それより何より、
まずは聞いてもらえるように、
こちらに意識を向けてもらわなければ
どれだけ熱い想いを伝えようが言葉が宙を舞うだけですよね……。
そう考えると、
重要な局面で伝える方法や文章などを考える「スピーチライター」という職業は
かなり重要で、すごいお仕事です。
そんな素敵な職業を知ることができる小説となっております^^
3.『本日は、お日柄もよく』の感想
実は、私が原田マハさんと出会ったのが、この作品でした。
知り合いの方に勧めていただいて、読んでみたのがきっかけです。
この作品で私が感じたことは、
何より「言葉の大切さ」。
日々何気なく使っている言葉だけれど、
たった一言で
落ち込んでいた気持ちが晴れたり、
陽気だった気持ちが暗黒の気持ちに落ちてしまったり。
はたまた、
同じ言葉でも、
発する人によって自分の捉え方が変わったり。
言葉で人を殺すこともできれば、
生かすこともできる。
だからこそ、言葉を大切にしたい。
もっともっと、素敵な言葉や方法を使って、
色んな気持ちを表現したい、伝えたい。
そう感じさせらる作品でした。
誰かとつながるって良いなーと素直に感じます。
また、原田マハさんの作品のすごいところは、
人間やいろいろな事象に対する深い愛情で満ち溢れているところ!
それがこの作品にも充満していて、
読んでいてすごく心地が良いです^^
ほんのり前向きな気持ちになりたい方におすすめです^^
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