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水木しげる『私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝』あらすじ・感想

ゲゲゲの鬼太郎」の作者として有名は、水木しげる先生。

今回は水木しげる先生の自伝漫画『私はゲゲゲ』をご紹介したいと思います!

 

 

 

1.水木しげるさんについて

もうご説明するに必要はないかもしれませんね^^

ゲゲゲの鬼太郎」の作者として皆様ご存知ですよね。

奥様が書かれた書籍がNHK朝の連続ドラマ『ゲゲゲの女房』になり、

ドラマをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

 

お生まれは鳥取県の境港。

なんと1922年、大正11年のお生まれです!

2015年93歳で亡くなられました

ご自身のことを「水木さん」と仰られるのがとても可愛らしかったです^^

 

妖怪を中心とした漫画を書かれている印象ですが、

伝記物などの漫画も書かれています。

 

水木漫画の特徴は、

細部にまで綿密に描かれた作画です!

もともと画家志望であったこともあり、

本当に絵画のような書き込み具合です^^

見ていて圧倒されます。

 

お亡くなりになった時は大変衝撃でした。

いつまでもいつまでも生きておられるだろうと、

勝手に思っておりました。

それでも、

死後の世界に大変興味を持たれていた水木先生のこと、

天国で大変のんびりと、楽しんで過ごしていらっしゃるのではないかと思います^^

 

2.『私はゲゲゲ』について

『私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝』は

2008年に出版された水木先生の自叙伝漫画です。

幼少期から2008年頃までの

水木先生の体験されたことを中心に描かれている自伝漫画となっております!

大変長生きをされていますので、

もう、内容が濃い。

第二次世界大戦には徴兵されて、

兵士として戦争をご経験され、

その時に腕を無くされたことも書かれています。

そして、漫画家として最初は売れず、極貧生活であったことも書かれています!

 

しかし、悲しい内容というよりは、

水木先生らしく、その当時の生活も楽しんで生活されている光景が書かれていて、

くすくすと笑ってしまう場面も多くありますので、

ご安心を^^

 

3.『私はゲゲゲ』の感想

水木先生の生きることへの真髄が描かれている、

大変興味深い漫画です^^

 

私が水木先生を特にすごいな、と思うのは、

【どんな時であっても、生き続けることへのポジティブな思考】です。

無理をして、努力をしてポジティブな思考をしている、というのではないです。

自己啓発にあるような、

「良いことが起きるような方法」

とか、

「より良い運を招くための方法」

という思考法ではありません。

またその逆に、

全く努力をしていないというわけではなりません。

ものすごく努力され、苦労もされています。

努力しても、生活するのもままならないぐらい極貧だったり……。

しかし、それでも

なんだかのほほんとしてるんですよね。

全く悲観していない。

読めば読むほど、

水木先生に不思議な力が宿っているような、

そんな感覚になるんですね。

「ああ、生きるってこんなに大変で、こんなに楽しいんだな。」

とふと思わされます。

それはきっと水木先生のあの豪快な笑い、あの雰囲気がそう思わせてくれるんだな、と思います。

もちろんものすごい苦労がおありになったことは事実です。

きっと漫画で書かれている以上に悩まれたこともあると思います。

それでも、

生きることは決して諦めない。

現状を受け入れ、最大限楽しむ。

そんな水木先生が大好きになる漫画でした^^

 

ノスタルジックな場面や、

たくさんの可愛らしい妖怪も出てきます!

現代の忙しない日常から離れて、

水木の森に旅をしてみるのもいいかもしれません^^